「大般若経(だいはんにゃきょう)」は、今から約1600年前に玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)(※)という名の中国の僧侶によってまとめられた、六〇〇巻からなる仏教の経典(お経)で、当時の中国からインドまでを旅して持ち帰った、多数の経典をまとめた物のひとつだと言い伝えられています。日本では聖徳太子が仏教を広めて以降、今日まで様々な願いが込められ転読(※)されてきました。
成田山不動尊では、午前11時30分から本堂において、お護摩の修行とともにこの「大般若経」の転読を行い、皆様の諸々の願いをご祈願させていただきます。
普段とは少し違う、日本古来の護摩供修行にご参拝ください。
玄奘三蔵
「西遊記」の話でおなじみの三蔵法師のことで、長安(中国の古都) から天竺(現在のインド)へ旅をして多くの経典持ち帰った高僧です。
我々がお唱えしている般若心経は、大般若経から重要な点をまとめたお経を玄奘三蔵が簡潔に278文字に漢訳したものです。
転読(てんどく)
字のごとく転がすように読経することから転読といい、扇を広げるかのように経典をめくり、力強く経題をお唱えします。当山では600巻の経典を分割して一斉に声を上げて読誦(どくじゅ)いたします。