本堂
本堂は、ご本尊の不動明王がお祀りされている当山で最も重要なご信徒の諸願成就を祈念するお護摩祈祷の修行道場です。須弥壇中央のご本尊は、成田山新勝寺のご本尊のご分霊を勧請された不動明王です。
本堂では昭和9年の開創以来、一日も欠かさずお護摩修行が奉修されております。
祈祷殿
成田山は、私たちが生きていくためのもろもろの願いをかなえるためのお寺です。
とくに、お車の交通安全祈願に関しては、昭和29年に日本で初めてその専用のお堂を建立いたしました。交通安全を祈るドライバーと共に一度に100台のお車を祈念することができます。
以来、今日に至るまで数多くのドライバーが訪れ、“交通安全祈願は成田山”といわれるようになりました。
大師堂
真言宗の宗祖である弘法大師(空海・774年~835年)を主尊とし、興教大師・理源大師と合わせて三尊を本尊としています。
大師堂では、春秋の彼岸会、お盆には盂蘭盆会施餓鬼供養の法要を厳修すると共に、ご要望に応じ、先祖供養のご回向をお勤めいたしております。また宗旨宗派を問わず、皆様方のご先祖様のお位牌をご奉祀しています。
山門
当山にとっての正式な入り口でもあり、また寺院という清浄な場所に入る結界でもあります。
この山門を通っていただくことにより、参拝に来られたお気持ちをより強固なものとして、その願いをお不動様に届けていただきます。
吉祥閣
吉祥閣は、ご信徒の精神修行・団らんの場として、平成6年開創60周年に発願され、翌平成7年、貴乃花・曙両横綱による地鎮祭地固め式土俵入りを経て平成8年9月に完成しました。信徒休憩所「やすらぎ」や日輪の間、月輪の間など、ご信徒の休憩の場、写経会の道場、行祭事の式場として使用しております。
総受付
各種ご祈祷のお申し込みやご相談、お守の授与等を行います。
当山のすべての窓口でございます。
信徒休憩所
「やすらぎ」
客殿「吉祥閣」の中にある、当山をご参拝いただく皆様の休憩所です。
授札堂
本堂の東側にあり、お護摩札・お車祈祷札以外のお守り、お札、おみくじなどをお授けしています。
新四国八十八ヵ所霊場
弘法大師空海ゆかりの四国八十八か所の各寺院を身近に参拝できるように建立されました。
八十八の小さなお堂それぞれに各寺院の砂を配し、お砂踏みをしながらお参りできるようにしてあります。
奥之院
不動明王や大日如来をはじめ、生まれ年の十二支にあたる仏様が安置されております。
お滝行場
高さ約10メートルにも及ぶ当山お滝行場は、その脇に本堂ご本尊である不動明王のご分霊を安置しています。
お百度行場
お百度参りは、願掛けのために同じ仏様を百回参拝することをいいます。
当山では大日如来と倶利伽羅剣(くりからけん)(不動明王が右手に持っている剣で利剣とも言われ、不動明王の智慧を象徴している)を交互にお参りいただけます。
笑魂塚
昭和34年5月15日建立、なにわが生んだ「笑いの道」発展のためにつくされた関西芸能物故者の冥福が祈られ、また芸道の発展を祈るものです。
碑石は西宮市甲山より運ばれた六甲御影石で高さ2.5m、重さ30トン(約80貫)の自然石です。
鐘楼
古来、鐘の音は人々に時を知らせる役割を持っていました。当山の鐘楼は、万国平和、国土平安を祈願し、「平和の鐘」として昭和24年10月15日建立されました。
現在では、毎日午前6時と正午の2回、時を知らせると同時に平和の祈りを捧げています。
茶室(菅相庵)
この建物は、菅原道真に従えた武部源蔵が寺子屋として人々を教導したとされています。その由緒ある建物が当山へ寄進され、茶室「菅相庵」として改装されました。現在は茶道の発展のために寄与しています。
花塔
名称の通り、「花の塔」であり、生け花に使用された花の霊を供養するとともに、華道の上達と発展を祈念して建立されました。
出世稲荷堂
荼枳尼天尊(だきにてんそん)という神さまをお祀りしており、出世開運・商売繁昌にご利益があります。
大黒天堂
古来インドにおいて飲食を豊かにする神として祀られていました。福財・招福の神として信仰され、七福神の一つです。
茶筅塚
茶道で使用する古くなった茶筅に感謝の意をこめて供養するため建立された塚です。
茶筅に限らず、日々の生活を豊かに、あるいは便利にしてくれる道具の対し、常に感謝の気持ちを持つことを意識させてくれる塚でもあります。